Androidアプリ開発

Windows11でAndroidアプリを実行する

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この記事は Androidスマホ用のアプリ開発の中で、
今後の開発で再使用性が高いと思われるコーディングをまとめたものです。
Java での開発経験、XML構文規則、Android のアプリ開発経験がある方を対象としています。
Android のアプリ開発でお役にたててれば、嬉しいです。
(これから Android のアプリ開発や Java での開発を始めたい方への案内は、
記事の最後で紹介します)

この記事のテーマ


WSAを使用して、Windows上でAndroidアプリを実行する

Windows11でGPSタイム計測アプリ Laps が動作します

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ポイント

WSA(Windows Subsystem for Android)は、Windows 11でAndroidのネイティブアプリを動作させる仮想マシン基盤です。
この基盤は、実行に必要なLinuxカーネルとAndroid OS(※)、Hyper-V仮想マシン、Intel/AMDデバイスで動作させるIBT(Intel Bridge Technology)を提供します。
つまり、Windows 11のPCがあれば、Androidスマホがなくても、Androidアプリを動作させることが可能になります。
ここでは、私が開発したアプリ「
GPSタイム計測アプリ Laps」を、Windows 11で実行する方法について、紹介いたします。

※2022年8月現在のAndroid OSは、Android13 です

WSAの実行環境を構築する

WSAは、Amazon Appstoreに含まれているため、Microsoft Store から、Amazon Appstore をインストールする必要があります。

Microsoft StoreAmazon Appstoreを検索します。


Amazon Appstoreを取得すると、自動的にインストールが開始されます。

Microsoft Storeから、Androidアプリをインストールすると、もれなくAmazon Appstoreがインストールされます

この状態では、インストールできるAndroidアプリは、Microsoft Storeか、Amazon Appstoreにあるアプリだけです。
GooglePlayストアにあるアプリをインストールするには、アプリの実行ファイル( apk )をサイドロードする必要があります。
サイドロードには、
Android SDK Platform-Toolsを使用します。

③実行環境のフォルダを作成する

ルートフォルダ: C:\ProgramData\Android
Platform-Toolsフォルダ: C:\ProgramData\Android\platform-tools
apkフォルダ: C:\ProgramData\Android\apk
ダウンロードフォルダ: C:\ProgramData\Android\download

Android SDK Platform-Toolsのダウンロードします。
⑤ダウンロードしたファイルを解凍します(解凍したファイルに、サイドロードで使用する実行モジュールがあります)。
Platform-Toolsフォルダに、解凍したファイルのみ格納します。

アプリをサイドロードする

Android SDK Platform-Toolsadbコマンドを使用して、アプリをWSAの実行環境にインストールします。

①アプリの実行ファイル( Laps.apk )を apkフォルダに格納します。
②Windowsメニューより、「 Android用™ Windows サブシステム 」を実行します。


③WSA のシステムから、「ファイル」を実行します(Androidアプリを実行する仮想マシンが起動


④Windows のコマンドプロンプト( cmd.exe )を起動します。
⑤Platform-Toolsフォルダに移動します

cd C:\ProgramData\Android\platform-tools

⑤仮想マシンに接続します(Androidアプリを実行する仮想マシンが起動していることが必要です

adb connect 127.0.0.1:58526

初回の接続では、下記のようなメッセージが表示されますので、許可を選択してください。

⑥アプリの実行ファイル( Laps.apk )をサイドロードします。

adb install “C:\ProgramData\Android\apk\Laps.apk”

アプリをアンインストールする場合は、uninstall オプションでパッケージ名を指定します。
adb uninstall com.gymtec.laps

⑦adbを停止します。

adb kill-server

アプリを実行する

Windowsメニューより、インストールしたアプリ(アイコン)をクリックします。

アプリとファイル交換する

WSAの実行環境のアプリとデータ交換する場合、WSAの実行環境のダウンロード( Download )を使用します。

①アプリに送るファイル( send.txt )をダウンロードフォルダに格納します。
②Windowsメニューより、「 Android用™ Windows サブシステム 」を実行します。
③WSA のシステムから、『ファイル』を実行します。
④Windows のコマンドプロンプト(cmd.exe)を起動します。
⑤Platform-Toolsフォルダに移動します

cd C:\ProgramData\Android\platform-tools

⑤仮想マシンに接続します

adb connect 127.0.0.1:58526

⑥ファイルを送信する。

adb push C:\ProgramData\Android\download\send.txt /storage/emulated/0/Download

⑦ファイルを受信する。

adb pull /storage/emulated/0/Download/recieve.txt C:\ProgramData\Android\download\recieve.txt

⑧adbを停止します。

adb kill-server

アプリの実行ファイルを入手する

アプリの実行ファイルは、アプリがインストールされているスマホから、Filesを使用して、入手します。

GooglePlayストアから、Files( Files by Google)をスマホにインストールします。

②スマホにインストールしたFilesを起動して、カテゴリからアプリをタップします。
③アプリの一覧からアプリを選択、共有先をGoogleドライブのマイドライブを指定して、アプリの実行ファイルをバックアップします。
④Googleドライブのマイドライブから、アプリの実行ファイルを PC にダウンロードします。

2022年8月現在、この方法で入手したアプリの実行ファイルに含まれる言語ファイルはデフォルト言語だけのようです。
デフォルト言語が日本語以外のアプリについては、日本語でビルドした実行ファイルを入手する必要があるようです。

今回は、ここまでです。

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