この記事は Androidスマホ用のアプリ開発の中で、
今後の開発で再使用性が高いと思われるコーディングをまとめたものです。
Java での開発経験、XML構文規則、Android のアプリ開発経験がある方を対象としています。
Android のアプリ開発でお役にたててれば、嬉しいです。
(これから Android のアプリ開発や Java での開発を始めたい方への案内は、記事の最後で紹介します)
Android 12(API レベル 32)以前で開発したアプリは、SdkVersion を Android 13(API レベル 33)にするだけでは、メディアストアの画像・音声・動画ファイルにアクセスできません。
その理由は、Android 13 からきめ細かいメディア権限が導入されているからです。
Android 13 の機能と変更点はこちらです↓↓↓
Android 12 対応( Bluetooth権限 )はこちらです↓↓↓
画像/音声/動画ファイルにアクセスするアプリのAndroid13対応
◎ポイント
Android 12以前は、マニフェストファイル(AndroidManifest.xml)に、外部ストレージのアクセス(READ_EXTERNAL_STORAGE )の権限を、指定するだけで、画像・音声・動画ファイルにアクセスできました。
Android 13では、アプリがメディアを使用する場合、画像や写真(READ_MEDIA_IMAGES)、動画(READ_MEDIA_VIDEO)、音声ファイル(READ_MEDIA_AUDIO)の権限指定と、ユーザー承認をリクエストする必要があります。
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マニフェストファイルに権限を指定する
マニフェストファイル(AndroidManifest.xml)に権限を指定します。
必要に応じて、画像や写真ファイル、動画ファイル、音声ファイルにアクセスする権限(uses-permission)を追加します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<manifest
xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android"
xmlns:tools="http://schemas.android.com/tools"
:
<uses-permission android:name="android.permission.READ_EXTERNAL_STORAGE" android:maxSdkVersion="32" />
<uses-permission android:name="android.permission.READ_MEDIA_IMAGES" />
<uses-permission android:name="android.permission.READ_MEDIA_AUDIO" />
<uses-permission android:name="android.permission.READ_MEDIA_VIDEO" />
:
外部ストレージのアクセス(READ_EXTERNAL_STORAGE)は、maxSdkVersion属性を指定して、Android 12(API レベル 32)以前の場合に指定するようにします。
権限チェックとユーザ承認リクエスト
Android 12(API レベル 32)より新しいバージョンの場合、アクセスが必要なメディアの権限が許可(PERMISSION_GRANTED)でない場合に、ユーザー承認をリクエストします。
private static final int REQUEST_MULTI_PERMISSIONS = 101;
:
private void checkPermissions() {
ArrayList<String> requestPermissions = new ArrayList<>();
:
// MediaStore
if (Build.VERSION.SDK_INT > 32) {
if (ContextCompat.checkSelfPermission(this, Manifest.permission.READ_MEDIA_IMAGES) != PackageManager.PERMISSION_GRANTED) {
requestPermissions.add(Manifest.permission.READ_MEDIA_IMAGES);
}
if (ContextCompat.checkSelfPermission(this, Manifest.permission.READ_MEDIA_AUDIO) != PackageManager.PERMISSION_GRANTED) {
requestPermissions.add(Manifest.permission.READ_MEDIA_AUDIO);
}
if (ContextCompat.checkSelfPermission(this, Manifest.permission.READ_MEDIA_VIDEO) != PackageManager.PERMISSION_GRANTED) {
requestPermissions.add(Manifest.permission.READ_MEDIA_VIDEO);
}
} else {
if (ContextCompat.checkSelfPermission(this, Manifest.permission.READ_EXTERNAL_STORAGE) != PackageManager.PERMISSION_GRANTED) {
requestPermissions.add(Manifest.permission.READ_EXTERNAL_STORAGE);
}
}
if (!requestPermissions.isEmpty()) {
ActivityCompat.requestPermissions(this, requestPermissions.toArray(new String[0]), REQUEST_MULTI_PERMISSIONS);
}
:
}
◎ユーザ承認のリクエスト画面
ユーザー承認結果を確認する
ユーザー承認の結果を確認し、許可(PERMISSION_GRANTED)でない場合は、処理を継続できないよう制御します。
private boolean start = true;
:
@Override
public void onRequestPermissionsResult(int requestCode, @NonNull String[] permissions, @NonNull int[] grantResults) {
super.onRequestPermissionsResult(requestCode, permissions, grantResults);
if (requestCode == REQUEST_MULTI_PERMISSIONS) {
if (grantResults.length > 0) {
for (int i = 0; i < permissions.length; i++) {
switch (permissions[i]) {
case Manifest.permission.READ_EXTERNAL_STORAGE:
case Manifest.permission.READ_MEDIA_IMAGE:
case Manifest.permission.READ_MEDIA_AUDIO:
case Manifest.permission.READ_MEDIA_VIDEO:
if (grantResults[i] != PackageManager.PERMISSION_GRANTED) {
start = false;
:
}
break;
:
default:
}
}
}
}
if (start) {
:
} else {
button.setVisibility(View.VISIBLE);
}
}
ボタンを非表示にすることで、処理を継続できないようにしています。
データセーフティセクションの情報提供
アプリが使用するメディアの権限をマニフェストファイルに追加した場合、データセーフティセクションの情報提供が必要です。
データ セーフティを登録せず、メディアの権限がついたマニフェストファイルを含むアプリをリリースすると、Google 社より、「ご対応のお願い: Google Play のポリシーをアプリが遵守していません」といったタイトルのメールが届き、リリースが否認されます。
“ すべてのデベロッパーは、
Google Play で公開するアプリでユーザーデータをどのように収集、処理するかを申告し、
そのデータを暗号化などのセキュリティ保護対策によってどのように保護するか、
詳細を示す必要があります ”
データセーフティセクションについては、こちらです↓↓↓