イベントに限らず、練習会でも、
友達に走行中のクルマを、
動画に撮ってもらっている人は多いと思います。
また、車内にアクションカムを設置して、
走行中の車載動画を撮っている人もいると思います。
撮った動画を活用してますか?
1つの動画を再生するだけでは、
得られる情報は限られたものです。
動画を再生するだけの利用から、
動画から、より多くの情報を引き出す、
「 動画の比較再生のススメ 」を紹介したいと思います。
動画の比較再生
動画を順に再生するだけでは、なんとなくこっちの方が速かった、先に見たほうがパイロンに近かったとか、そういう漠然とした違いしか、気づけません。
2つの動画を「再生位置を合わせ」・「並べて」・「同時に再生」すると、明確に違いがわかるようになります。
ライバルと比較、外撮りと車載の比較、過去の自分と比較など、動画の比較再生といっても、いろいろな比較があります。
動画を比較再生する目的
イベントで1ヒート目でライバルと、いくらかタイム差がありました。
そのタイム差はどこで、どうしてついたのか?
とあるセクションでミスがあったと自覚します。
そのミスの原因は操作なのか?セッティングミスなのか?
とあるテーマ(改善したいクセ)を克服するために練習しています。
そのテーマは克服できたのか?クセは改善できたのか?
これら目的(知りたいこと)の答えを探す手段こそが、動画の比較再生です。
また、比較する対象を変えることで、別の答えや克服すべきテーマを見つけることがあります。
アプリで動画を比較再生する
動画を比較再生するPC用ソフトは、Googleなどの検索エンジンで検索するば、いくつか見つけることができます。
選ぶ際のポイントは、再生できる動画ファイル形式、再生位置を指定できること、スロー再生できること、です。
これら最低限の機能を満たしていれば、どれを使っても大差がないと思います。
ここでは、動画比較再生アプリ(Duel)を使って、「動画を比較再生する」方法について説明します。
Duelの特長
・無料でダウンロード、使用できる
・mp4形式、MTS形式、MOV形式、WebM形式の動画ファイルに対応
・再生位置(チャプタ)を10まで指定できる
・スロー再生ができる
・Androidスマホ(タブレット)で動作する
・チャプタ位置でタイム差を表示できる
・GPS走行解析アプリ(Archive pro)の走行データを連携できる
ライバルと比較
イベント(ジムカーナの競技会など)で同じクラスのライバルの走行動画と、自分の走行動画を比較再生します。
2つの動画のスタート位置を合わして、並べて同時に再生します。
イベントの場合、決勝1ヒート終了から2ヒート開始までに行います。
タイム差がある場合、必ずどこかで違いが表れます。
タイム差がない場合でも、どちらかが速い区間、遅い区間が違いとして表れることがあります。
この違う部分が、2ヒート目で対策(攻略)する部分です。
走行ライン、ブレーキング、ボトム速度、操作ミスなど、原因を探って対策します。
違いがよくわからない場合は、スロー再生で繰り返し見直します。
180度ターン区間で0.2~0.3秒の違いがありました。
原因は、ターンへのアプローチのブレーキングミスで、立ち上がりのラインとアクセルオンの遅れです。
次の走行では、ブレーキングの開始位置を少し手前にするなどの対策をします。
方法
最近のビデオカメラは、SDカードに動画ファイルを記録しています。
SDカードの動画ファイルをスマホ(タブレット)に取り込む場合、SDカードリーダーをオススメします。
スマホのUSB端子にSDカードを装着したSDカードリーダーを差し込むだけで、アプリから直接動画ファイルを取り込めます。
◎動画比較再生アプリ(Duel)の操作
①ビデオカメラから、SDカードを取り外します。
②SDカードをSDカードリーダーにセットします。
③アプリ(Duel)を起動し、動画(タブ)をタップして、メニューから「動画ファイルを取り込む」をタップします。
④動画ファイルの選択画面が表示されますので、SDカードの動画ファイルを選択します。
⑤動画ファイルの開始位置と終了位置を指定してアプリに動画を取り込みます。
⑥比較する動画を手順④⑤を繰り返し取り込みます。
⑦動画一覧から取り込んだ動画をタップし、スタート位置(チャプタ1)を設定します。
チャプタは5つまで設定できます(ゴールのほか、中間地点を登録することが可能です)
⑧比較する動画を手順⑦を繰り返し設定します。
⑨ホーム(タブ)をタップして、左右の動画一覧から比較する動画を選択(タップ)します。
⑩再生ボタンをタップして、動画の比較再生を実行します。
一時停止/再生、再生位置(スライドバー)、再生速度、チャプタなどを操作して、動画を再生します。
SD/microSDカードの両方に対応、100M程度の動画も数秒でコピーできます♪
外撮りと車載の比較
車内で撮影した動画は入力(操作)、外から走行を撮影した動画は出力(クルマの反応)と捉えることができます。
2つの動画のスタート位置を合わして、並べて同時に再生します。
これで操作に対して、クルマの反応を確認できます。
操作に対して、クルマが想定した反応を示していれば、操作に問題があります。
クルマが想定した反応を示していない場合、セッティングに問題があります。