こんにちは、まっさん(@Tera_Msaki)です。
ジムカーナの練習会で、、、
走る度にタイムアップする。
それとは真逆に1本目がベストで、
走る度にタイムダウンする。
タイムアップしたので、上達した!!
タイムダウンしたのは、タイヤのグリップが悪くなったせい。
本当にそうでしょうか?
タイヤの空気圧やショックの減衰を変えて走行。
タイムアップしたから、このセットが正解!!
タイムダウンしたから、このセットはダメ!!
本当にそうでしょうか?
タイムアップ、タイムダウンしたのには、
かならず、理由(原因)があります。
その理由(原因)を探るためのツールが、
GPSロガーアプリです。
「GPS走行解析アプリ Archive pro」は、
GPSの位置情報を走行データを記録して、
その走行データと車載動画を使って、
タイムアップ、タイムダウンの理由を探るためのツールとして開発しました。
タイムアップ、タイムダウンの差はどこで?
ゴーストモーション再生を使って、
2つの走行を同時に再生すれば、
どこで差が生まれたかは一目瞭然。
その差はコンマ何秒?
走行軌跡の1点(〇)は、コンマ1秒 です。
その差の原因は?
ゴーストモーション再生に合わせて、車載動画を同時再生。
ドライバーの操作やクルマの動きを、繰り返し観察します。
以前の記事「車載動画を活用しよう」の続きとして、
新しいゴーストモーション再生を使用した、
GPSロガーアプリの応用について、お伝えしたいと思います。
アプリへの車載動画の取り込み(操作)の動画はこちらです↓↓↓
ゴーストモーション再生で走行を比較する
ゴーストモーション再生は比較する走行データを同時にスタートさせて、走行の差を可視化します。
また、比較元の車載動画を同期させて再生しますので、差が生まれた部分を車載動画で確認できるようになります。
サイドターンの区間で差が生まれ、奥のヘアピン区間で差が縮まってることが確認できます。
コース図
場所は、奈良県山添村の名阪スポーツランドのCコース。
当日の気温は最高で10度ぐらいで、午前中は気温・路温ともにひと桁台でした。
先月に路面改修があり、舗装面はフラットでキレイな状態で路温が低い状態でも、タイヤのグリップを感じやすいと感じました。
タイヤの空気圧だけ変更して走行した走行データを使って、どこで差が生まれて、原因が何だったかを検証します。
比較する走行データ
比較する走行のタイム差は、コンマ2秒です。
1分25 秒ほどの走行でコンマ2秒の差は、練習会の走行では気にするほどの差ではないと思います。
走行前のフロントタイヤの空気圧は、1本目が1.6Kpa、2本目が1.8Kpaです。
リアタイヤは 2.1 Kpa で同じです。
タイヤの空気圧の考え方
タイヤの銘柄やドライビングスタイルによって、一概にこれが正解とは、言えないと考えています。
基本的な考え方は、路温がタイヤの適正温度より低い場合は空気圧を低く、高い場合は空気圧を高くする方向で調整します。
ウエット路面は塗れている程度であれば、ドライと同じ。
水たまりができている状態であれば、高くします。
この考え方の根拠ですが、空気圧を低くするとタイヤの接地面が増え、それが抵抗(摩擦)となり、タイヤが温まりやすくなると考えています。
自転車でタイヤの空気圧を上げるだけで、ペダルがぐっと軽くなり、抵抗の変化を感じやすくなります。
サイドターンの区間
最大舵角までハンドルを切り、サイドブレーキを引いて、グリップを感じながら、アクセルを入れます。
少し進入速度が高いように思いますが、この時点ではほとんど差はありません。
ハンドルは最大舵角のままで、アクセルで向きを変えようとしていますが、タイヤが縦方向に転がっていません。
アンダーステアの状態です。
アクセルを踏んでいるにもかかわらず、速度が落ちています。
タイヤが縦方向に転がり始めて、ようやくクルマが加速しだしたところ。
サイドターンひとつだけで、コンマ4秒の差です。
サイドターンへの進入が少し高いように思いますが、ラインも同じで、操作自体もとくに違いがありませんでした。
走行の違いは、フロントタイヤの空気圧の違いだけです。
タイヤは適正温度付近で、グリップが安定して発生するように作られています。
適正温度から外れるとグリップの発生は、不安定(空気圧の変化にシビア)になる傾向が強いと考えています。
奥のヘアピン区間
今回のコースでは、奥のヘアピンを右コーナーと左コーナーの2回走行します。
1回目の右コーナーでは、サイドターンの区間でのコンマ4秒の差はそのままです。
フリーターン区間を通過し、2回目の左コーナーでコンマ4秒の差は、コンマ2秒まで縮まっています。
2 つの走行の差は、走行ラインの違い に表れています。
ゴースト(比較先)は進入でインにつくのが早く、脱出でアンダーステアが発生しています。
ゴースト(比較先)が先行しているにもかかわらず、アンダーステアの発生で、速度が低い(タイヤが縦方向に転がっていない)ことがわかります。
ゴールライン通過時点で、コンマ2秒の差です。
同じようなタイムで、走行内容に差がないと思われた走行にも、実はプラス・マイナスの差が隠れていることがあります。
まとめ
同じようなタイムで走行内容に差がないと思われた走行にも、実はプラス・マイナ