信号待ちのアイドリングで突然のエンジンストール。
セルは回るが、エンジンがかからない。
B型エンジンを搭載するシビックやインテグラでこれを経験した人は多いと思います。
エンジンがかからないため、積車でクルマの移動を余儀なくされます。
今回は、DIYで原因特定と修理方法を紹介します。
B型エンジン不動の原因特定とデストリビュータの修理
★★☆☆☆ 簡単!?(交換部品がないと積車のお世話になります)
作業時間 約1時間
リビルド品に交換するほうが手っ取り早いですが、交換後に点火時期の調整が必要になります
原因特定
セルは回るが、エンジンがかからない原因として、点火系と燃料系のいずれかに問題があります。
燃料系は燃料ポンプとインジェクタでエンジンがかからない場合は燃料ポンプが動作していないことが該当します。
キーをOFFからONの状態にすると、正常であればカチッと音がして、ウィーンという燃料ポンプの音がします。
音がしない場合はメインリレーの故障が考えられます。
点火系はデストリビュータでエンジンがかからない場合は点火プラグから火花が飛ばないことが該当します。
インジェクタのカプラを外して、プラグコードとプラグを抜いて、プラグ端子をボディアースした状態でキーをONにすると、正常であれば点火プラグから火花が飛びます。
点火プラグから火花が飛ばない場合はイグナイターまたはイグニッションコイルの故障が考えられます。
メインリレーの交換
メインリレーはキーをOFFからONの状態にすると、燃料ポンプとECUを含む電装機器に電源を供給します。
メインリレーは運転席または、助手席の交換しやすい場所に設置しています。
バッテリのマイナス端子を外してから、メインリレーのコネクタを外して、交換します。

模倣品が多いので必ずホンダ純正部品を購入しましょう
デストリビュータの修理
デストリビュータはカムシャフトを入力として、各気筒の点火プラグに適切なタイミングで点火する装置です。
デストリビュータはプラグを点火するのに必要な高電圧を発生させるイグニッションコイル、イグニッションコイルを制御するイグナイター、カムシャフト角度センサー、各気筒に高電圧を配分するローターとキャップで構成しています。
セルは回るが、エンジンがかからない主な原因は、イグナイターまたはイグニッションコイルの故障です。

イグナイターとイグニッションコイルを確認する場合、ローターとキャップを外す必要があります。
デストリビュータからプラグコードを抜き、キャップを外します(⊕ドライバーまたは、8mmソケット)
車載の状態でローターを外す場合、ローターの位置を合わす必要があります。
キーをOFFからONの状態にして、クランキングでローターの位置を合わせます。
固定しているビスはかなり硬く締まっていますので、ネジ穴を舐めないように気を付けます。

ネジ穴の舐めにくいドライバー
イグニッションコイル
イグニッションコイルは抵抗値を測定することで正常性を確認します。
A端子とB端子間の抵抗値が0.6-0.8Ωの範囲であれば正常です。
A端子と2次端子間の抵抗値が12-19kΩの範囲であれば正常です。
気温によって抵抗値は変化するので、大きく外れていなければ動作上問題ないと思います。
写真のイグニッションコイルはA端子とB端子間が0.6Ω、A端子と2次端子間が10kΩでしたので、新品に交換しました。
A端子とB端子、固定しているビス(2ヶ所)を外して交換します。

抵抗値や電圧の測定、導通確認で使用するテスター
模倣品が多いので必ずホンダ純正部品を購入しましょう
イグナイター
イグナイターは車載状態で各端子とボディーアース間の電圧の測定と導通で正常性を確認します。
キーをONの状態で①黒/黄コードとボディアース、②白/青コードとボディアースがバッテリー電圧であれば正常です。
キーをOFFの状態で③黄/緑コードとボディアース、④青コードとボディアースが導通していれば正常です。
写真のイグナイターは④青コードとボディアースが導通がありませんでしたので、新品に交換しました。
各端子を外し、固定しているビス(2ヶ所)を外して交換します(⊕ドライバーまたは、7mmソケット)

模倣品が多いので必ずホンダ純正部品を購入しましょう
販売終了の純正部品について
EK9やDC2(98)のホンダ純正イグナイターは販売を終了しています。
このため、ホンダ純正部品から代替品に交換するしかありません。
2026年5月現在で入手可能な代替品は06302-PT2-000と06302-PT3-000です。
イグナイターの代替品を使用する際、専用ブラケット(ヒートシンク)が必要になります。
専用ブラケットは代替品を使用しているデストリビュータから取り外すか、取り外した部品のブラケットを加工します。
ホンダ純正イグナイタ(B型後期)
日立製 E12-303
30130-P73-A01
06302-PT3-H00
06300-P2E-305
ホンダ純正イグナイタ(B型中期)
NEC製 MC-8541
30130-P75-006
06302-PT3-000
ホンダ純正イグナイタ(B型初期)
NEC製 MC-8132
06302-PT2-000
デストリビュータを取り外して作業する場合
デストリビュータを取り外した場合、点火時期の調整が必要になります。
デストリビュータを取り外す際、デストリビュータとエンジン本体の結合部にマーキングを行います。
交換時にマーキングを一致させることで点火時期の狂いを最小限にします。
点火時期が狂うとエンジンが始動しなくなります。
点火時期の調整はタイミングライトを使用して行います。
点火時期の調整方法は別コンテンツとして作成予定です。
バッテリから電源を取るタイプは電池切れの心配がありません
デストリビュータの修理後
最初、故障個所を特定せずに中古のデストリビュータに交換しました。
交換後、エンジンはかかるようになりましたが、数十キロも走らないうちにエンジンがかからなくなりました。
数日もたたないうちに再び積車で運んでもらうことになりました(泣)
運が悪いといえばそれまでですが、それだけデストリビュータのトラブルが多いということです。
2回目は故障個所を特定し、新品部品に交換、エンジンがかかるようになりました。
交換後、100キロ以上走りましたが、エンジンがかからなくなるトラブルは発生していません。
レッカー移動について
最低地上高近くの車高だとレッカーでは移動できませんので、最初から積車を頼むことをおススメします。
JAFのレッカー移動(積車含む)は20キロまで無料です。
20キロを超えた分は別料金です(大体10キロで1万円ぐらい)
クルマの移動先まで20キロ以上ある場合、自動車保険の付帯サービスを使うと、別料金の部分が無料になることがあります。
JAFを使わず、自動車保険の付帯サービスだけでもレッカー移動(積車含む)も可能です。
自動車保険の付帯サービスとJAFの違いは、JAFだとレッカー移動でドライバーが同行できる点です。
自動車保険の付帯サービスはクルマだけ運んでくれます。
今回はここまでです。
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