こんにちは、まっさん(@Tera_Msaki)です。
Androidスマホの位置情報の精度と更新レートを向上させるために開発した
Androidアプリの「 GPS位置情報中継アプリ MLS( Mock Location Service )」について、
使用方法を中心にご紹介したいと思います。
Bluetooth LE搭載(LNSプロファイル)のGPSロガーにBluetooth接続し、
GPSロガーから受信した位置情報を
スマホの位置情報として、中継するサービス型アプリです。
位置情報を使用して動作するアプリは、
スマホ内蔵GPSの位置情報ではなく、GPSロガーの位置情報で動作するようになります。
最初にGL-770に接続、測位レートを表示。次に5Hzモードに設定したデジスパイスⅣに接続、測位レートを表示させたまま、
デジスパイスⅣのセッティングで、5Hzモード→10Hzモード→20Hzモードに変更しています。
MLS( Mock Location Service )
Bluetooth LE搭載( LNSプロファイル)の GPSロガーに Bluetooth接続し、
疑似ロケーション( MockLocation )として、
Androidスマホの位置情報に中継するアプリです。
開発した背景としては、
スマホ内蔵GPS の位置情報の取得が 1秒に 1回に対して、
GPSロガーでは 1秒間に 5 ~ 10回と精緻に取得することが可能で、
「GPSタイム計測アプリ Laps」や「GPS走行記録アプリ Archive」を
スマホ内蔵GPS ではなく、
GPSロガーで動作させたいと思ったことがきっかけです。
簡単に Androidスマホの位置情報を切り替えできることを要件として、
仕様検討、開発しました。
簡単にAndroidスマホの位置情報を切り替えできること
・GPSロガーに接続でスマホの位置情報が GPSロガーに切り替わり、
切断でスマホ内蔵GPS に切り戻しできる。
・近くにある Bluetooth機器を検索でき、1タッチで接続できる。
・接続した情報は保存でき、次回以降は接続操作のみで接続と切断は 1タップで操作できる。
・アプリ本体はサービスとして動作し、切断するまでバックグラウンドでアプリが動作し続ける。
・別のアプリからサービス起動できる。
・Android8.0以降のスマートフォン
・GPSロガー( GL-770、デジスパイス3、デジスパイス4 )で動作を確認しています。
この下にあるアイコンから、
GPS位置情報中継アプリ MLS をダウンロードできます。

変更履歴(V3.3)
・子画面のデザインと枠外タッチで画面を閉じるように変更しました<new>
・GPSロガーの速度単位のデフォルト値を m/s に変更しました<new>
・効果音のボリュームを調整できるように変更しました<new>
・DigSpiceⅢ、Ⅳ(デジスパイス3、4)で高度が取得できるようになりました
・GPS位置情報の受信レートを表示できるようになりました
・メニュー背景の透過率を変更しました
・GPS情報の現在位置をGoogle Mapで表示する機能を追加しました
・DigSpiceⅣ(デジスパイス4)で動作することを確認しました
・GPSロガーの受信データを解析するための開発者モードを追加しました
・画面デザインを見やすく、メニューや Backキーでの操作に対応しました
・サービス側で効果音、メッセージを表示するように変更しました
・Android12対応( Bluetoothの権限付与のユーザ確認を追加)
・画面デザインを見やすく、操作しやすく改善しました
・操作時の効果音を追加しました
・方位(ベアリング)を出力できるようになりました
機能説明
GPS位置情報中継アプリ MLSは、
Bluetoothで接続可能なGPSロガーを検索 ・接続 して、
GPSロガーから受信した位置情報を、
位置情報を使用して動作するアプリに中継 します。
MLS は、アプリから API で連携 できるサービス型アプリです。
カテゴリ | 機能 | 説明 |
---|---|---|
検索 | デバイス検索 | 近くにあるBluetoothデバイスを検索します。 |
MACアドレス指定 | 接続するデバイスのMACアドレスを直接指定します。 | |
接続 | デバイス接続 | デバイス検索からの選択、 MACアドレス指定のデバイスに接続して、 通信できる状態にします。 |
デバイス切断 | 接続したデバイスとの通信を切断します。 | |
中継 | 位置情報プロバイダ | GPSロガーから受信した位置情報を スマホの位置情報として中継します。 位置情報を使用して動作するアプリは、 GPSロガーの位置情報で動作します。 |
連携 | サービス | 別のアプリからサービス起動が可能です。 サービスとして動作し、 デバイス切断するまでバックグラウンドで動作します。 |
画面項目説明
各画面の画面項目について、説明します。
メイン画面
デバイスの検索、デバイスとの接続と切断する画面です。

①デバイス検索<searchアイコン>
タップすることで、近くにある Bluetooth機器を検索します。
検索結果はデバイス一覧にリスト表示します(機器名が匿名の場合は、表示しません)
保存しているデバイス情報を使用する場合は、ペアリングの解除は不要です。
デバイス検索を使用する場合のみ、一旦ペアリングを解除して、
デバイス一覧からの接続後に、再度ペアリングしてください。
②デバイス接続<connectアイコン>
タップすることで、保存しているデバイス情報を使用して、
デバイスに接続します。
③メニュー
タップすることで、メニューを表示します。

Bluetoothデバイスを検索する
デバイスを検索します。
デバイスに接続する
④MACアドレスの機器に接続します。
デバイスを切断する
④MACアドレスの機器との接続を切断します。
システム設定
システム設定画面に遷移します。
ログ出力
開発者モードを有効にしている場合、記録した受信データをログ出力します。
ヘルプ
ブラウザで操作説明ページを表示します。
④MACアドレス
保存しているデバイス情報( MACアドレス)を表示します。
< デバイス検索結果 >

⑤デバイス一覧
近くにある Bluetooth機器を一覧表示します。
表示内容はデバイス名、MACアドレス、アドバタイズのタイプ(複数)です。
デバイス名をタップすると、デバイス機器に接続します。
< デバイス接続 >

⑥デバイス切断<disconnectアイコン>
タップすることで、接続しているデバイスを切断します。
⑦GPS情報
GPSロガーから送信されてくる GPS情報を表示します。
⑧Google Map表示
GPSロガーから送信されてくる GPS情報の現在位置をGoogle Map で表示します。
<システムパラメータ画面>
システムパラメータを変更する画面です。

①画面終了<×アイコン>
タップすることで、パラメータ画面を終了します。
②パラメータ一覧
パラメータをリスト表示します。
パラメータをタップすることで、パラメータ値の入力画面を表示します。
③メニュー
タップすることで、メニューを表示します。

閉じる
システム設定画面を終了します。
操作説明
各機能の操作方法について、説明します。
デバイス準備
①デバイス( GPSロガー)の電源を ON にし、BLEを有効にします。


デバイス検索
①デバイス検索<searchアイコン>をタップします。
デバイス一覧に、近くにある Bluetooth機器を一覧表示します。
アプリで動作確認済みのGPSロガーです。
重要
・GL-770 を使用する場合は、
システムパラメータ( UNIT )はkm/h を指定してください。
・DigSpiceⅢ、Ⅳ(デジスパイス3、4)で高度を取得する場合は、
システムパラメータ( RESERVED_FOR_FUTURE_USE )は1 を指定してください。
デバイス接続(デバイス一覧からの接続)
①デバイス一覧でデバイス( GPSロガー)をタップします。
GPSロガーに正常にデバイス接続できた場合、
「接続しました」とメッセージ表示します。
「接続できません」とメッセージが表示された場合は、
デバイス切断( disconnectアイコンをタップ)して、
再度、デバイス一覧からデバイスをタップしてください。
デバイス接続(ダイレクト接続)
①デバイス接続< connectアイコン>をタップします。
GPSロガーに正常にデバイス接続できた場合、
「接続しました」とメッセージ表示します。
「接続できません」とメッセージが表示された場合は、
デバイス切断( disconnectアイコンをタップ)して、
再度、デバイス接続( connectアイコン)をタップしてください。
デバイス切断
①デバイス切断< disconnectアイコン>をタップします。
その他
画面項目や操作説明以外について、説明します。
システムパラメータ
<パラメータ画面>のシステムパラメータ一覧から選択、パラメータ値を変更します。
ACCURACY( GPSロガーの精度。初期値は10 )
DEVICE_MAC( GPSロガーの MACアドレス )
DEVLOG( 開発者モードを有効にする場合は true、しない場合は false)
MOCK_NETWORK_PROVIDER( ネットワーク位置情報も偽装する場合は true、しない場合は false )
RESERVED_FOR_FUTURE_USE(デジスパイスを使用する場合は 1 、初期値は1 )
UNIT( GPSロガーの速度単位:km/h、m/s、knots )
VOLUME(効果音のボリューム( 0.0 ~ 1.0 )。初期値は1.0[最大])
ZOOM( Google Mapのズームレベルを指定。初期値は16 )
インストール後に必ず実施してください
仮の現在地情報アプリとして動作させるために、
スマホ本体の設定で「開発者向けオプション」を有効にし、
「仮の現在地情報アプリを選択(※)」で “MLS” を選択 してください。
※Android12では、「仮の現在地強制変更アプリを選択」の表記に変更されています。
Bluetooth の確認画面は、Android12 から追加になっています。
アプリからのサービス起動
以下のコードを記述することで、
アプリ側からのサービス起動・停止が可能です。
//起動
Intent intent = new Intent();
intent.setAction("MockLocationService");
intent.setPackage("com.gymtec.mls");
startForegroundService(intent);
//停止
Intent intent = new Intent();
intent.setAction("MockLocationService");
intent.setPackage("com.gymtec.mls");
stopService(intent);
アプリ側からサービスとして呼び出すには、
AndroidManifest.xml に以下の記述が必要です。
<queries>
<package android:name="com.gymtec.mls" />
:
</queries>
位置情報がGPSロガーに置き換わっているか判定
以下のコードを呼び出すことで、
アプリ側で Androidスマホの位置情報が
GPSロガーに置き換わっているかの判定が可能です。
public boolean isLocationMocked() {
LocationManager locationManager = (LocationManager) context.getSystemService(Context.LOCATION_SERVICE);
Criteria criteria = new Criteria();
boolean isMock = false;
criteria.setAccuracy(Criteria.ACCURACY_FINE);
try {
String provider = locationManager.getBestProvider(criteria, true);
Location location = locationManager.getLastKnownLocation(provider);
if (Build.VERSION.SDK_INT < Build.VERSION_CODES.S){
// Android11以前
isMock = (location != null && location.isFromMockProvider());
} else {
// Android12以降
isMock = (location != null && location.isMock());
}
} catch (SecurityException e) {
e.printStackTrace();
}
return isMock;
}
}
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