こんにちは、まっさん(@Tera_Msaki)です。
GPSロガーアプリを使ったら、速くなれるの?
そもそも・・・GPSデータのどこを見たら、いいの?
ジムカーナに限らず、
クルマを使ったスポーツの場合、
行き着くところはタイム( 速さ ⊆ かっこいい・美しい )です。
コンマ1秒でも速くなりたい、、、
だから、コンマ1秒を削るために、
必死に練習したり、
お金や手間をかけて、クルマをセットアップします。
「 GPS走行解析アプリ Archive pro 」は、
GPSの位置情報を走行データを記録して、
その走行データを使って、
コンマ1秒の差を追いかけるためのツールとして開発しました。
コンマ1秒の差を、どうやってわかるようにするか?
コンマ1秒の差の理由を知り、
それを解決することで、速くなる。
それが「 GPSロガーアプリを使って、速くなる 」アプローチです。
「 GPSデータのどこを見たら、いいの? 」
その答えのひとつが、ゴーストモーション再生 です。
走行軌跡の1点(〇)は、コンマ1秒 です。
GPS走行解析アプリ Archive pro は、走行軌跡の1点 にコンマ1秒のこだわりを込めています♪
今回は、
以前の記事「 GPSロガーアプリの活用 」の続きとして、
ゴーストモーション再生を使って、
GPSロガーアプリを活用する意義について、
お伝えしたいと思います。
ジムカーナでのGPSロガーアプリの活用について、実際の公式戦を例に、ご紹介します。
コース & コンディション
今回、ご紹介する決勝コースと当日のコンデションについてです。
コース
JAF公式戦で関西地区のチャンピオンを決める「地区戦(地方選手権シリーズ)」で2022年5月に鈴鹿南コースで行われた決勝コースです。
コンディション
2022年5月15日(日)
天気は晴れで、ドライコンディション。
全面路面改修で舗装、縁石などがリニューアルされ、走りやすさ、グリップなどは未知数。
気温は22度、路温は27度ぐらいで、程よく風があり、この時期にしては気温と路温の差は少なめ。
走行後の振り返り
決勝1ヒート、2ヒートでのGPSロガーアプリの活用については、前回の記事「 GPSロガーアプリの活用 」で紹介しています。
勝敗に関わらず重要なのが、走行後の振り返りです。
前回の記事では、比較表示を使った走行後の振り返りでしたが、前回の記事に被せるカタチで、ゴーストモーション再生を使って、タイム差を分析したいと思います。
区間①
走行軌跡をダブルタップすれば、走行軌跡が縮小します。
区間計測のリストから区間1をタップします。
第1ヒート(比較元:橙色)の区間①のタイムに対して、第2ヒートは、0.3秒UPしています。
距離に変化がないことから、区間内での速度が上がっているようです。
リストから、第2ヒート(比較先:黒色)をタップして、比較表示します。
比較先の第2ヒートは点線で表示しています。
スタート直後の縦Gの揺れがなくなり、
初速の差がそのまま速度差となり、横Gの立ち上がりも良くなっています。
アクセルの踏み込み、ステアリングの切り込みを詰める
⇒ 初速が上がった(0.3秒 UP)
ゴーストモーション再生でタイム差を確認します。
初速(スタートライン通過)が 10.5km/h に対して、14.6km/h で 4km/h 程高く、この初速の差がそのままタイム差 となっていることが、ゴーストモーション再生で確認できました。
ステアリングの切り込みを詰める については、タイム差がほとんどないことが確認できます。
アクセルの踏み込み
⇒初速が 4km/h 上がった(0.3秒 UP)
ステアリングの切り込みを詰める
⇒タイム差がほとんどない
区間②
第1ヒートの区間②のタイムに対して、第2ヒートは、0.5秒UPしています。
距離は第2ヒートが増えていますが、平均速度が上がっています。
距離が長い分、平均速度の差がタイムに大きく影響することが伺えます。
区間②でタイム差が生まれたのが、S字から4-3コーナー抜けた直線区間です。
3コーナーの 立ち上がりでついた速度差 がそのまま速度差となり、タイムに大きく影響しています。
直線前のコーナーのボトム速度を上げることが、重要ということがよくわかります。
ステリングの切り込む量とタイングを意識する
⇒直線前のコーナーのボトム速度が上がった(0.5秒 UP)
ゴーストモーション再生でタイム差を確認します。
直線前のコーナーのボトムが46.3km/hに対して、48.2km/hで2km/h高いことがゴーストモーション再生で確認できます。
このボトムの速度差がこのあとの直線でどのように差が広がっていくかの過程が、ゴーストモーション再生だとよくわかります。
ステリングの切り込む量とタイングを意識する
⇒直線前のコーナーのボトム速度が 2km/h上がった(0.5秒 UP)
⇒直線の長さとボトム速度の差に比例してタイム差がつく
区間③
第1ヒートの区間③のタイムに対して、第2ヒートは、0.45秒UPしています。
第2ヒートの距離が短くなりましたが、平均速度に変化がありません。
距離の差がタイムに大きく影響することが伺えます。
区間③でタイム差が生まれたのが、パイロン区間です。
パイロン区間で走った距離の差がに大きく影響しています。
低速区間は走る距離を短くすることが、重要ということがよくわかります。
積極的にブレーキとアクセルを使って、向きを変える、加速する、減速する
⇒走る距離が短くなった(0.45秒 UP)
ゴーストモーション再生でタイム差を確認します。
パイロン区間で走った距離の差で、タイム差が生じていることはゴーストモーション再生でも確認できました。
しかし、次のヘアピンコーナーの進入でこのタイム差はなくなっています。
もうひとつのタイム差はヘアピンコーナーの走行ラインで、シケインまでの直線でタイム差がついています。
アドバンコーナーのラインをワイドにとることで、さらにタイムアップすることが、ゴーストモーション再生でわかります。
積極的にブレーキとアクセルを使って、向きを変える、加速する、減速する
⇒走る距離が短くなった(0.2秒UP、走行軌跡の1点は0.1秒)
アドバンコーナーのコーナリングでアウト側を余らせている
⇒コーナリング速度が低下(0.2秒DOWN、パイロン区間のタイム差が相殺)
ヘアピンコーナーの走行ライン
⇒走る距離が短く、アクセルONが早い( 0.45秒 UP)
まとめ
走行を振り返る場合、主観(自分が感じたこと)と客観(知人からのアドバイスや感想、撮影したビデオ映像やGPSロガーアプリ)を比較することが重要だと思います。
そのためには、走った直後に確認することが重要だと考えています。
何を意識して走ったか、走った時に何が起こったかを覚えているからこそ、わかることが多いからです。
GPSロガーアプリの利点は、数値化という部分です。
アドバイスや映像でなんとなく理解したことも、数値として裏付けすることができます。
ゴーストモーション再生を使用することで、2つの走行の違いを、動きで直感的にわかるようになります。
各区間毎で揃えて比較するので、今まで気がつかなった違い(タイム差)がわかるようになります。
GPSロガーアプリがコンマ1秒でも速くなるための一助となり、お役に立つことができれば、開発者として、これほど嬉しいことはありません。
GPS走行解析アプリArchive proを使うには
Andoroid8以降のスマホを用意し、GooglePlay からインストールするだけで使用できます。
加速度、磁気センサーがない機種は、ピッチ&ロールのグラフが使用できません。
GPSロガーまたは、GPSレシーバの使用を強く推奨します。
この下にあるアイコンから、
GPS走行解析アプリ Archive proをダウンロードできます。
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アプリを最大限に活用するなら、絶対に必要です。
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