こんにちは、まっさん(@Tera_Msaki)です。
正確にタイム計測するなら、
やはり光電管を使った計測です。
光電管をスタートライン、ゴールラインの2か所に設置します。
場合によっては、中間地点に設置したり、
ゴールラインを 2回以上通過する場合は、
中間タイムも計測できるようになります。
メリットは正確であること、
デメリットは専用の機材が必要で、
設置が大がかりです。
手軽な方式として、
GPSの位置情報を使って、
タイムを計測する方法があります。
お手軽な反面、
GPSの特性を知らずに、
この方式でタイムを計測した場合、
光電管と比べて、
計測ミスや精度がイマイチで、
使い物にならないといったことをよく聞きます。
今回は、
GPSロガーでタイム計測する方法について、
お伝えしたいと思います。
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GPSの特性
GPSの位置測位は、
GPS衛星からの電波を受信して、
3次元測位方式で位置を計算しています。
このため、電波を受信するアンテナは、
電波を受信しやすい位置(ルーフやトランク)に設置する方がベターです。
また、スマホの場合は、GPS衛星からの電波以外に、
キャリヤ基地局や Wi-Fi スポットからの電波を使用しています。
スマホ内蔵GPSの場合、GPSチップはコアLSI に内蔵しています。
このため、内蔵している GPSチップの特定が難しく、
位置測位の精度は公表されていません。
実測による評価になりますが、
高精度に設定した場合でも、最大 20メートルほどの誤差があることがわかっています。
GPSロガー(レシーバ)については、
位置測位の精度がメーカーサイトで公開されています。
DG-PRO1で2.5メートル、デジスパイスⅣで1.5メートルです。
GPSの位置情報を使って、タイムを計測する場合、
位置測位の精度に起因する 誤差を考慮すること が重要になります。
GPSロガーでタイム計測する
光電管を使ったタイム計測している練習会で、
GPSロガーでタイム計測する必要はあるのでしょうか?
AとB、どちらの走らせ方が速い?
AとB、どちらのラインが速い?
1速と2速、どちらの方が速い?
こんなことを疑問に思ったことはありませんか?
スタートからゴールまでのタイムで、
これら疑問の答えがわかるでしょうか?
駆動方式やドライビングスタイルで、
どちらが速いかはわかりません。
正確なところ、
両方のタイムを計測して比較するほかありません。
GPSロガーでのタイム計測なら、
タイムを計測する区間に計測ラインを引いて、
その区間のタイムを計測し、比較することができます。
計測ラインを設定する
Lapsの計測ラインを設定する方法として、
「計測ライン編集モード」でコース上を歩きながら設定する方法と、
「1ラップ計測モード + WRITEモードON」で走行軌跡を記録して、
走行軌跡上に計測ラインを設定する方法があります。
位置測位の精度に起因する誤差を考慮すると、
タイム測定時と計測ラインを設定する場合でGPSの位置測位の条件を、
同じにすることが重要になります。
このため、
「1ラップ計測モード + WRITEモードON」で走行軌跡を記録して、
走行軌跡上に計測ラインを設定する方法をおススメします。